ヘルペスなどさまざまな性病情報ナビ

「ヘルペス」は、「ヘルペスウイルス」というウイルスが皮膚や粘膜に感染して、水ぶくれができる病気のことです。
くちびるのまわりに水ぶくれができる口唇ヘルペスの場合、ウイルスに感染している日本人は20~30代で約半数、60代以上ではほとんどの人が感染しているというデータもあります。

ヘルペスと帯状疱疹、水疱瘡の違い

かゆみや痛みがある発疹があらわれる病気として混同されがちなヘルペスと帯状疱疹、水疱瘡ですが、その原因となるウイルスや症状などには違いがあります。
ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスと呼ばれるウイルスが原因で発病する病気です。

単純ヘルペスウイルスは、1型と2型の2つのタイプに分かれ、タイプによって、発疹が出現しやすい場所が異なります。
ヘルペスによる発疹ができる範囲は、その症状でも違いがありますが、全身に及びます。

帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスが原因で発病する病気です。
水痘帯状疱疹ウイルスは、単純ヘルペスウイルスと同じヘルペスウイルスの一種ではありますが、厳密には異なるウイルスです。
大きさがほぼ均一で、身体の両側に発疹がでる可能性があるヘルペスとは違い、帯状疱疹は、主に身体の片側に偏って発疹が出現し、大きさの異なる発疹が密集して、細長い帯状の形を形成します。
発疹症状があらわれる前には、前駆痛と呼ばれる痛みと倦怠感や発熱などの風邪のような症状、肩などの異常なコリを感じることがあります。
これらの症状を経て、患部に赤みが出た後、痛みやかゆみを伴う発疹が現れます。

通常であれば、完治後に痛みが残ることはありませんが、急性期に知覚神経内で、水痘帯状疱疹ウイルスが急激に増加します。
重度の帯状疱疹を患っていた場合、神経に変性がおこり、完治してからも帯状疱疹後神経痛と呼ばれる後遺症が出ることもあるなど、非常に厄介な病気です。
発疹が発現するもう一つの病である水疱瘡は、帯状疱疹と同じ水痘ウイルスが原因となり、かゆみの強い発疹がでる病気です。
水疱瘡では、幼児が発病することが多く、感染力も非常に強いことから、幼児期の予防接種が推奨されています。

ウイルスに感染してから、2週間ほどの潜伏期間があり、その後、発熱などの症状があらわれた後、全身に発疹が広がっていき、強いかゆみのある水疱へと変わります。
発疹が出現後、4日ほどで段階的にかゆみが弱くなっていき、水疱もかさぶたになるのが、水疱瘡の特徴です。

水疱瘡の子どもからヘルペスが感染ることはある?

水疱瘡自体は水痘ウイルスが原因であるため、水疱瘡を患った子どもからヘルペスが感染ることはありません。
水疱瘡という病気の感染力は非常に強いため、妊娠中の方や免疫機能が低下している方は、水疱瘡の子どもとの接触はできる限り、避けるようにしましょう。
水疱瘡の場合、空気感染や飛沫感染、患者との接触や患者が接触した場所への接触感染といった感染経路で感染るとされており、水ぶくれが全てかさぶたになるまでは、他人との接触を徹底的に避けなければなりません。

ヘルペスは、水痘ウイルスが原因の水疱瘡とは違い、単純ヘルペスウイルスがきっかけとなって発症する病気であり、ヘルペス患者の発疹などに触れると感染します。
ヘルペスは、ストレスや疲労などによって、体力や免疫機能が著しく低下すると発症しやすく、一度罹患すると、そのウイルスは一生体内に潜伏し続けます。
軽度の痛みや熱っぽさを感じることはありますが、水疱瘡との因果関係はなく、ワクチンなども開発されていません。

重度のヘルペスの場合、ウイルスが脳内に侵入し、脳炎などの合併症をひきおこす可能性もあることから、重症化する前に、治療することが必要です。
ヘルペスは、根治的な治療が望めないため、基本的には対症療法での治療となります。
また、家族間での感染などもおこしやすいため、患者との接触で感染したという例も多く報告されています。

単純ヘルペスウイルスの2型に感染し、ヘルペスになった場合、ほとんどの方が完治後1年以内に再発しており、再発しないためにも、普段から免疫力の向上を心掛けておく必要がある病気です。
繰り返し発症し、後遺症なども残らず治癒することで、安易に思われがちなヘルペスですが、他の病気などで体力が顕著に低下している方では、重症になってしまう危険性もありますので用心しましょう。